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カテゴリ:家族のこと( 9 )

天才。


決して、商売上手とは言えなかったけど
おもてなし上手の食わせ飲ませ上手だった。

決して、商売上手とは言えなかったけど
あきれるくらい、人のためを想い、助け、許してきた。

決して、もうけが上手ではなかったけど
細かさと丁寧さが繊細な包丁さばきに現れ、
すっくと皿の上で首をまっすぐ上げ前を見据えた筍は
まるで母の佇まいの様だった。

最近ふと思った。鬼才は、あれもこれもそれもどれにも秀でていてマルチタレント。
パーフェクト。スーパー!
鬼才なら、もうけもできればあとから富と名声がついてくるだろう。

そしたら、母は天才だと思った。
もうけるなら鬼にならなければいけなかっただろう。

でも、鬼にはなれなかった。
ただ、自分の納得のいく最高の旬の素材で心から120パーセントお客様をおもてなししたかった。

おもてなしの、天才だった。

母は、そういう料理人だった。

備忘録。
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by casabranca0907 | 2016-04-30 00:47 | 家族のこと

帰省して。

結婚して初めて、夫を天草の親戚へ紹介するために、
4ヵ月以上も前からチケットをおさえていた。

私達の結婚式は、九州から遠く遠く離れた避暑地だったので、
お互いの両親と姉妹、社会人・大学・高校の親友を一人ずつ招待した。
必然なのか、全て合わせた人数が私達のラッキーナンバーだった。

そんなわけで、親戚は呼ばなかった。面倒だったというのと恥ずかしいのもあったから。
だけどなぜかタイミングの到来で、結婚12年目を目前にして初めて夫を紹介することになった。

親戚達は、夫を温かく迎えてくれた。震災後疎遠にならざるえおえなくなった夫方の親戚を思うと
寂しいけれど、その分夫を大きな心で受け入れてくれた叔父や従兄弟たちに感謝している。

私がその集まりに参加しない15年くらいの間に、従兄弟が結婚した非の打ち所のないお嫁さんが
毎年、飲まず食わずで甲斐甲斐しく大騒ぎでお喋りで大酒飲みの親戚たちの対応をしてきたのだなと、

15年ぶりの従兄弟の台所にビールを注ぐためのグラスを探していたときに感じた。
『義母はこれから再度仕事に出るので飲まないと思います』優秀なんだけど全く嫌みのない肌の綺麗な
りょうこさんは私にそっと伝えてくれた。

時は流れゆく。時代は変わる。ほんのすこーしだけ、疎外感を感じたけれども
それより従兄弟にこんな素敵なひとがついていると思うと嬉しいのが大きかった。

夫・母と共に温泉宿に泊まったあと、母の運転で市内に戻った。
その夜は三人で新年会。

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年々酒癖が悪くなる?いえ酒の勢いでないと本音が言えない?
いえこんな母だったのか?というくらいな有様だった。

割愛すると、長女である姉は独身なのか、私達夫婦をかなり頼っているのかなと
あらゆる場面で感じてしまった。
2泊という短い滞在の中、行動範囲は広かったしお金も使ってしまった。

自宅に戻った私はぐったりして慢性化している皮膚疾患が酷くなり、
なんだか思い悩んでしまった。お腹からくる風邪にもかかり、試験を控えていたため
このときばかりは薬嫌いとはいえずまじめに薬を頼った。



少し落ち着いたある日、夫が撮ってくれていた帰省の写真や動画を見た。
そこには、運転をしながら話の絶えない母の姿。
一所懸命私に語りかける母の姿。
そのときは、単に二人で喋っている、話に花が咲いたとしか思っておらず、
他愛もない世間話としか思っていなかったのだけど。

年々言いたい放題、頑固で我儘で口が悪い母のようには
なるまいと誓うくらいに、いろんなことがあった。

しかし親孝行は、今のうちなんだ。そう思った。

母がしてきたこと、私達娘にしてきてくれたこと
超えられない。結局のところは。

私には子供が居ないので、親のほんとうの苦労は解らないかもしれない。

でも、母と父あっての今の自分。
この想いは忘れてはならないなと、また思った。
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by casabranca0907 | 2015-01-17 23:13 | 家族のこと

古女房。

オシャレで美しくデキる女性の友人が予約してくれて知ったのは、
炭火焼き鳥&ワイン&釜飯がウリのお店@オオテモリ。
気に入って、会社の先輩と一回。そして今回は出張帰りの夫を伴った。

「出張どうだった?」
と、聞く前に。

夫、「いやぁ~あんなのは初めてだよ。」
なんだかな。
女の勘って鋭いのは、そのことがなぜか
事務の女性の事を言おうとしているのが
主語ナシの夫の突発的な言葉から判った。

「なになになに~(笑)??」判っててあえてその後を詳しく聞きたかった。

「いやぁ~、入院中の所長不在中の、期間限定なんだけどね、
あんな綺麗な事務さんは初めてだよ。」

鷲尾いさこさんや安田成美さん等正統派美人が好みの夫は
芸能人を見てもあんまり騒がないし褒めたりしないのだけど
珍しく褒めた女の子が、今回出張先で初めて会った事務の女の子。

・・・結婚12年目にさしかかって、とうとう来たか!?
と思いながら私は
「こちらは古女房で、どうもすみませんねぇ~」ニヤリと嫌味。

かわいくない私。
言わなきゃいいのに。

しかし古女房。
ソレ自体が古語。
名乗りたくも言われたくもない。
でも、そんな言葉を使うタイミングの到来だった。

その後は、塩でヤゲン軟骨、せせり、ハツ、砂肝。
タレでレバー、皮を食べて

夫はビール三杯。私は発泡白ワインでお腹を満たしたけど、
最後に〆のかわりに頼んだのが

揚げじゃがの桜海老バターがけ。

じゃがキチの私と海老キチの夫にマストな一品。

栗とサツマイモの様なじゃがいもの品種に
桜海老風味のバターは、あまじょっぱいマリアージュ。

甘くもしょっぱくも、
ときどきあるのが夫婦かな。

なーんてね。

・・・なーんてね、で
済めばよきかな。

と正直思う秋の夜長でありました。

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「古女房って自爆するには、少々気が早いんじゃなーい?」
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by casabranca0907 | 2014-09-26 22:16 | 家族のこと

抄本は語る。

あるきっかけにより、
改めて自分の境遇というか
改めて自分は、父と母あっての自分なのである
改めて自分は、一人でここまできたのではない と思い知らされることがある。



正社員登用に伴い、持て得る全ての資格の写しを会社に提出義務があるわけで
時間をかけてでも提出すればよいということだったので
その資格証明書を得るために、
大学と、地元の教育委員会と、地元の国立大とここ二ヶ月やりとりをしていた。

ただ、大学時に習得したその資格を証明するにあたり
抄本が必要だったため
最寄りの行政センターに立ち寄る・・・今は駅の中にあるんですよ。やっぱ都会は違うねw

しかも、前もって申込書は会社でダウンロードして記入しておいて、当日は直ぐ窓口へ身分証明書と
提出するだけ。指示された収入印紙を購入し渡したら抄本の発行。
その所用時間、3分くらい。

しかも、あの方達の連携&スピードといったら凄い。
いや、毎日同じことやってるし効率的にすすめてるからかもしれないけれど・・・
それにしてもお見事と言いたいくらいw。

そうやって、ものの数分でできた抄本を片手に
私はしばらくその場を動けなかった。

私って、長女だったんだ。



いやいや、自分が気付いていなかった、自覚していなかっただけなんですけどネ。

いつもいつも、母が『ウチの次女です~』とありとあらゆる人々に紹介してきたものだから、

私は次女、で生きてきた。次女のつもりでいた。

でも、そりゃそうよね。

姉とは異父姉妹だし。

梅雨の日生れの私の出生届けを七夕の日に出してくれたのは、実父だった。
養父と養子縁組した日は、母の誕生日だった。

その日付から
いかに父母に大切にされ
いかに母がどんな決意で覚悟で
私を守ってきてくれたか

抄本から判った。

かなわないな、ということも。

この手続き、本来は大学卒業時にしなければいけないことだった。

今だから、しみじみとくるのかもしれない。
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by casabranca0907 | 2014-06-14 22:57 | 家族のこと

ベイビューランチ。

夫の45回目の誕生日が、ちょうど休みと重なった。

何を欲しがるわけでもなく、どこに行きたいというわけでもないから

アタシが行ってみたいところ・・・ランチで贅沢でもしましょうとネットから予約を入れた。




初めて最上階に登ったら・・・ビュッフェランチやら何やら・・・とにかく開店前だというのに
列を成す予約客で大盛況。
びっくりした。のと同時にワクワクと期待感が高まった。

前菜はマグロのタルタルをともにチョイスし、

メインのお肉は、鶏好きの夫は勿論チキン。私はポークにした。

折角のお祝だからと、オプションでスパークリングのフリードリンクを頼んだら・・・

イケる口の夫殿、飲むわ、飲むわ。

夫5杯。私3杯。

流石に?いやもうご飯を食べ終えたから?

デザートのときには、スパークリングワインのサーブは無かった。笑

デザートはビュッフェだったけど、

久々に楽しいし嬉しくもあった。

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『どれにしよ~』と、迷う楽しみ。

クレープシュゼットができるまで、どんな味かな?想像する楽しみ。

ふつふつとフランベされるそれに、夫が
「煮込むんだね~!」と、関心していて
ごちそうを食べ終わったワンコのように
口を舌で2回舐めまわすさまを見て、

もう45なんだから、流石にこういう場所では
添えられているナプキンで口角をそっと拭ってくださいよ、と
注意をした。



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by casabranca0907 | 2014-02-26 12:44 | 家族のこと

模様替えと家族会議。

家族(夫、母、姉)それぞれに自分の考えている事を
ベラベラベラベラ喋って、聞いてもらっているうちに

気付いたのは、ボーナス=評価されているかどうか
ということに自分がこだわりすぎていた・・・

改め、執着しすぎていたから納得いかないし
腹が立つし悔しい思いをしたのだと。

でも、評価されていなかったら9年も置かないだろう。
ましてや私の雇用形態なら直ぐ切られているところ。

そしたら、途端にばかばかしくなってしまって。

解っているけど、いつも誰かと比べてばっかりだった。

あの人は、あの人は・・・じゃない。

自分に恥ずかしくないのか。
肝心要はそこだよね。

何回堂々巡りすりゃー気が済むの、アンタってね笑。

こんなミセスドードーだって、拾う神アリの出来事は
TOEICのテストが115点もアップしてたってこと。

・・・まぁ、それでやっと大学時のレベルに戻ったってことなんだけど笑、
やっとスタートラインに立ったというか。
ここからが勝負ですばい。

今のワークスタイル、
今の仕事を辞めるか否か
横浜で働くか東京なのか

夫は自分の会社に対するホンネも合わせて
客観的でもあり
現実的なアドバイスをしてくれた。

思いつきで模様替えをした午後、
思い立ったが吉日。
かねてから欲しくて5回も見に行ったルイス・ポールセンの照明を10%オフで購入出来た!

翌日は夫お得意のピザが夕食。

その後、夫は前日の寝不足(長い家族会議のせいよネ)もあってか
ソファで眠りに落ちた。



私が私らしくいられるのは、この人のおかげだな。


いつも夫を4時半の朝ご飯ねだりに起こすカサブランカも、そんなおとうちゃんの為に
女の子らしく静かに夜を過ごした。





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by casabranca0907 | 2013-06-18 20:10 | 家族のこと

After 30yrs later

あの忘れられない、激雨が地元を直撃する2週間前に
3泊4日で帰省したとき
会う予定ではなかった人と会った。

それは、30年ぶり。
私の父の実母。
つまりは私の祖母にあたる。

離婚から30年経った今では、
母と実父は既に旧友のような
母曰く『あん人は、よか人』と呼べるような
間柄らしい。

母の店には、歴代の夫・・・
たまに姉の実父も来店してくれるらしい。
どーでもいい話をして帰るそうだ。

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話は戻して、会う前は何で今更・・・・
なんてひねくれた思いを持ったり、非常に複雑だった。
その前日に昼は大学時の親友に。夜は高校時代の親友達に相談した。
大学時の親友は、肯定も否定もせずに私の行動を見守るというか
自然な流れでいいんじゃない?と特にメッセージはなかったけど
そんな感じが伝わった。
高校時の親友達は、2人とも父親との関係がうまくいかないまま
死別したり、お父さんの鬱の症状が重くなったりしていて会う機会がなかったりと
現在も父親との関係が密ではないことは確かだった。
そんな彼女達から発せられる言葉はネガティブだったけど
91歳の祖母が次の孫もいるのにも関わらず私に会いたいと言ってくれた事と
一期一会・・・やはりチャンスはそう巡ってこないと感じ
相手の指定した、大学時にバイトしていた豆腐懐石料理店の向かい側の
ファミレスに翌朝母に車で送り届けてもらった。

母はというと、もちろん同行はしない。
歩いて徒歩3分の叔母の家でお茶飲んでるからと
私を下ろしてスルッと去った。

昔から時間に正確で仕事も出来た父は、やはり既に待っていた。
私の登場を今か今かと待ち構えていたのか、
店のドアを片手で開けたままで待っていたのは、せっかちで人目なんか気にしない父らしい・・・。
私よりも小柄な女性が入り口からすぐ手前にちょこんと座っている。

桃子ばあちゃんだ。ひとめですぐわかった。

もう長くないから、トイレに行くのも大変だから、ねたきりだから、
って思っていた。
すこぅし曲がってはいても、出来る限り背筋を伸ばして
優しくて可愛らしい微笑みは、30年前から一切変わっていなかった。

お嬢さん育ちの祖母は、祖父と結婚するのに駆け落ちまでしたらしいけど、
祖父の給料があまりよくなかったのか、生活はかなり苦しく
家庭訪問の際に父の担任が、『このお家は趣味でこのような(貧しい)感じに
されているのですか??』と聞かれた程、
祖母は父と父の妹に当たり前に学校に行かせきちんとした躾と身形をさせていたけど
住まいはどうやら、凄いとこに住んでいたらしい(笑)。

その後、父が母と結婚し、母と祖父で家を建て
何年かして母と私達姉妹は、身ひとつで隣町に越した。
私が小6と中学の部活時にこっそり見に来ていたことは・・・知っていた。
とてもとても、嫌だった。誘拐されたらどうしようという恐れまで抱いていた。

でも30年ぶりに、出会えて良かったと思った。
かわいいおばあちゃんを見て、安心した。
ほっぺが桃色に上気して肌艶も良かった。
もっとげっそりしてたらどうしようという私の不安はキレイに払拭された。

私の口から自然と、思ってる言葉が出た。
『私がこうやって、何不自由なくして楽しく生活できているのは、
おとうさんと母あってのことだと思っています。
だから、おとうさんを産んでくれたおばあちゃんに感謝しています。』

私の最も言いたかった事を伝えることが出来た。

祖母も、私に身に余る程の言葉をかけてくれた後にでも決して調子には乗るな(笑)と言うことと、
母のことを、時代の空気が読めて世間の風を感じ生き抜いてきた女性だと称えてくれ、
そんな母の言うことを聞くようにと言ってくれた。

逢えて、ほんとうに良かった。

今年の夏は、忘れられない。

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by casabranca0907 | 2012-09-20 12:45 | 家族のこと

endless

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先週の土曜の15時頃、バーニーズ横浜7Fのカフェへ。
眺めが良いのが、彼女のイチバンのお気に入り。

年々、尊敬とは遠ざかり、
まずは肯定的にとらえようと
思ってみる。

無断撮影された経験から、
明らかに魅力を半減させる赤縁の伊達眼鏡をかけ
ほぼノーメイクの陶器肌が自慢。

「今の世は、エネルギー戦争だから、
如何にエコライフを送るかよ。」と言い、
バーニーズでやっと似合う碧色のワンピを試着するも、口をへの字にしながら
細すぎる足をつま先で押し出し背伸びしながら鏡の前でにらめっこ。

私は値段以上に納得の行くスカートとパンツを購入。
彼女は品番だけ控えるのみ。

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食事中も、学生時から合わせて14年連れ添った元夫の話を、まだしてる。
おいおい、離婚してこれまた14年も経つのによ。

私が『お姉ちゃんのように、今の日本の食べ物が危険だからって言っても、日本に暮らしてる以上、産地を厳選しつつ食べないわけにはいかないし、お取り寄せに頼る経済的余裕もない。だから、いかにデトックスするかしかない。』

すると、「デトックスしきれんけん、摂取したらいかん。」
それは、その産地のではなく、食糧の摂取全般のことを指している。

そら、あんまりだろ。

そして彼女は、汚染されていないと彼女なりに調べた国のものを紀伊國屋や成城石井で買いポルトガルから水を取り寄せる徹底ぶり。
おまけに自分の血液型のルーツを辿ればポルトガルに行き着くと言うことなので
ポルトガルが彼女の中で大流行。

私への誕生日プレゼントは、ポルトガルの
微発砲ロゼ(笑)
そして毎日二回、ポルトガル講座を聴く。

『ポルトガルに移住でもするんですか?』

「そうねぇ〜〜〜」

ふわふわぁ〜〜〜
やっぱり雲を掴むようなアナタ。

地元の親友に話すと、『アンタのねーちゃん、大丈夫ね!?』と言われる。

ええ、きっと彼女は大丈夫(笑)。


災害を作り出す兵器がある。
何事にも理由があるから、
平和に生き抜くためには、原因究明し
危険を回避しなさい。
私たち1人ひとりで起こらないようにしないといけない。

アナタの言うことはきっと間違いではないでしょう。
心配してくれてるアナタの存在も有難いし
アナタ無くしては今の私はいないことも理解し感謝してます。

だけど、私は母の子供に生まれ
今の夫と出逢い
たくさんの素敵な友人がいて
自分らしく食べたいものを食べて
好きな習い事が出来る。
それで、充分です。

知らないより、知っておいた方が良いことがあるけど
私は、このまま私の生活を貫きます。

あなたがあなたの生活を貫くように。

身内の悪口はよろしくないが、
こうやって綴りながら頭を整理する。

そんな私に、今朝もメール到着。
「他を切り詰めてでも、食糧を取り寄せなさい。」

私からの返信はなし。
なぜなら、エンドレス必須だから。
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by casabranca0907 | 2012-07-31 19:52 | 家族のこと

母、強し。

ニュースでご存知だとは思いますが、
本当に過去に例を見ない激雨により
地元熊本の市街地までもが浸水し
2桁の犠牲者の方が出ました。

お亡くなりになられた方々には
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。



いつも台風が九州を横断しても
免れてきた市内。でも今回ばかりはそうは行かなかった。
3Fを住まいとする母の元へ、明け方2Fの大家さんからの慌てた電話。
1Fの店舗へ急いで下りて大家さんと共に浸かってはまずいものを
とりあえずはテーブルやカウンターの上へ避難させたそう。

しかし阿蘇から市内に伸びる白川の水が氾濫し
近くの母の店は、右から左から水が浸入し
あっという間に浸かって
商売道具の業務用冷蔵庫のみならず
母がこだわって集めてきたお皿がプカプカと漂流していたのを大家さんがキャッチしてくれたということ、
車で15分以内の妹夫妻に逃げておいでよと言われても、身動きが取れないので
3Fの自室でじっと待つしかなかったということ。
その報告を受けたのは昨日の昼休みだった。

私は初めての事で気が動転し、
「どうしよう」で頭がイッパイ。
それでも母は落ち着いた声で

『あたしは、もう次の事を考えてるよ。』
母の安否を確認できたのと、その声と言葉を聞いて
仕事に戻った。

それでもやっぱり現状が気になって・・・
社長室に行きテレビの映像を見て
ますます不安に押しつぶされそうになり
気付かれないように涙を拭った。

夫に報告し夫は熊本へ行って復旧作業を手伝おうと言ってくれたので
すぐソラシドのチケットをおさえた。
その日は夫婦共に夕食を作り、週末留守にするから残さないようにと
とにかく冷蔵庫の余り物で我が家なりのゴチソウを作った。

お揚げのスモークチーズトースト
キムチ納豆on冷奴
クラゲの冷製(中華クラゲ、春雨、ワカメ、キュウリ、トマトのサラダです笑)
鹿児島産天然カンパチの刺身
鉄火巻き&納豆巻き(買って切っただけですが)

そして、20時を過ぎた頃に母に帰る準備は整っている旨電話をすると・・・
『今ね、ご飯ば皆で食べよると!』
聞くところによると、
妹夫妻&暖簾分けした友人夫妻が手伝いに来てくれ、
粗方片付いたので皆でご飯を食べていたとのこと。

そして母は言った。
『こっちは大丈夫だけん!無駄なお金と時間は使わんでいいけんね!!』

その言葉は、今だけじゃなく今後のいつかどこかで
また現れそうだ・・・・。
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by casabranca0907 | 2012-07-13 18:25 | 家族のこと